じゅりっこの歴史⑤第四章『パワー』

更新日:2月19日



つづき


じゅりっこはどのようにダンスが上達していったのかを探っていくシリーズです。


今回は18~19歳まで。

ダンスとの向き合い方が大きく変わり、ダンスの道へ向けて人生の舵を切ることを決心します。


また、環境の変化と、伝説のダンススタジオとの出会いにより、彼女のスキルが全盛期を迎えます。




 



少しだけ時間をさかのぼり、高校入学時から今回のお話がスタートします。




15歳のじゅりっこさんは、高校選びをダンスメインで考えました。


中学では部活へ入らずダンスレッスンに通っていたため、部活動で仲間と楽しそうにしている友人たちの姿を見てうらやましく感じていたそうです。

そこで彼女は、ダンス部がある高校を選び、仲間とともにダンスに青春を捧げたいと考えました。


進学を決めた高校は、(いまはもう存在しませんが)さいたま市大宮区のとある公立校で、ダンス部が強いと有名な高校です。

ここでダンス部の仲間と出会ったじゅりっこさんは、何度も大会に出場し、挫折と挑戦を繰り返しつつも、見事全国優勝を果たします。


このときから、ダンスに対する姿勢が大きく変わったと、彼女は語ります。


自分たちで練習場所を探して確保したり、自分たちでお金を出し合って外部コーチを呼んだり、自分たちで振付をゼロから考えたりと、初めてダンスと主体的に向き合った瞬間だったそうです。




また、時を同じくして、都内のダンススタジオにも通い始めます。


それが、伝説のダンススタジオ

恵比寿の『Dance Space WING』

ここでのレッスンは、彼女にレッスンの本当の価値を教えてくれました。


120分という長尺レッスンのうち、

振付を教えるのはわずか30分。90分は基礎練習。

今時の、撮影映えするおしゃれな装飾はなく、

薄暗い教室はいつもひとがいっぱいで、手を伸ばせば隣の人の肩に触れるほど。

誰もが真剣な目つき。張り詰めた空気。

馴れ合いは無し。全員がライバル。

講師も生徒も上級者ばかりが集う、まさに伝説のダンススタジオでした。


(良くも悪くも)時代の変化に流されることなく大切なものを守り続けたこのスタジオは、惜しまれつつ数年前にcloseしました。




こうして、以前にも増して、文字通り朝から晩までダンスにのめり込んでいった彼女は、進学先もダンスの専門学校に決めました。

ところが、高校の進路相談の時間には、先生たちから散々止められたそうです。


進学校であったその高校では、大多数の人が大学に進学していきました。そんな中、ダンスという不安定で未知の分野に進む彼女を、誰もがこぞって心配しました。



心配してくれている気持ちは伝わっていた。でも、私は、「ダンスなんかやめとけ」って言われているように感じた。大好きなものを否定されたようで、とても悔しかった。絶対にダンスで生活できるようになって見返してやるって誓った。


反対意見を押し切る彼女の決断に対する「応援してるよ」の声色も、どこか呆れたような、馬鹿にしたような、そんな空気だったそうです。



しかし、ご両親はひとつも反対しませんでした。

ただただ、彼女の意見や考えにに耳を傾け、本当にやりたいのかどうかだけを確認しました。



こうして19歳の春に入学したのは、東京ステップス・アーツ(高田馬場校)というダンスの専門学校です。

ここで学んだスキルやダンス仲間は、今でも彼女の大きな支えとなっています。

(専門学校編を書き出すとそれだけで本が一冊書けてしまいますので、ここでは割愛します。)





専門学校とWINGに通い始めたじゅりっこさんは、いままで習ってきたことを一気に花開かせ、ほとんどいまの状態に近いところまでダンススキルを高めます。


さらに、今まで生徒として通っていた、浦和のダンススタジオではインストラクターとして働き始め、膨大な運動量の毎日を過ごすことになりました。


当然、一日に何度も基礎練習を行う機会があり、筋肉量が増えていきます。

そして、

体重も増えました。





このころ、生活リズムが崩れて、まんまるに太ったんですね。




高校生までは、なめらかで丁寧な踊りを得意とする反面、力強さやキレが不足していました。

しかし、一気に増えた体重を支えるための体幹と、一日のうちに何度も繰り返される筋トレのおかげで、彼女は今まで無かった『パワー』を手に入れました。


あのときは太っている自覚はなかったが、体が重かったことだけは覚えている、と今でも言っています(笑)





第四章はここまでです。

第五章では、人前に出るお仕事をたくさん始めて、ダンススキルに関していよいよ完全体となります。




つづく

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